XTech革命と近未来の社会

 

時代は大きく変わろうとしています。
近年はFinTech革命と言われる金融テクノロジー革命が着実に進んできています。世の中の金融・経済、お金の仕組みは変革期を迎えています。
FinTech革命に続き、様々な分野でもテクノロジー革命の波が押し寄せています。その中でも特に、今までIT化が遅れていた、いわゆるアナログな産業にもデジタルテクノロジーの流れは始まっています。
例えばAgriTech(農業)EdTech(教育)MedTech(医療)CleanTech(環境)など。これら様々なジャンル・分野のテクノロジー革命を総じてXTech(エックステック)革命と呼ばれています。

日本政府は近未来の日本社会を変革すべくSociety5.0(5番目の社会)と名付けています。18世紀にイギリスから始まった産業革命(Society3.0)インターネットの誕生による情報革命(Society4.0)に次ぐ、いやそれ以上の大きな産業革命、社会構造の変化がこれから起こる事を認識しないといけません。

それでは次世代を読み解くキーワードは何か?

 

 

我々の生活の周りの環境は、家電から住居まで、インターネットに通じていきます。IoT=Internet of Thingsと呼ばれるように、全てのものがインターネットに通じ、日常のあらゆるものから情報が収集されていきます。
こうして集まった多種多様で複雑なデータをBig Dataと称します。このBig DataをAI=人工知能が解析する事で、日常生活にフィードバック、より自動化され、より便利な生活が実現されるでしょう。
科学の進歩の過程では「難しく」感じるものが、完成度が高まるにつれ、生活を便利に豊かに変えていく事を期待します。

特に日本においては、少子高齢化社会が益々進みます。
田舎に一人暮らしの高齢者なども増えてくる事が予想される為、日本が掲げるSociety5.0は、都会より田舎から始まるかもしれません。
中でも注目すべきは医療の進化です。病院にも通えない高齢者の為にも、遠隔治療や遺伝子治療などの最新テクノロジーを用いた、従来の対処療法ではなく、予防医学の発展こそが日本の未来に最も必要なものとなる予感がします。

従来のコンピューターの概念を大きく超える量子コンピューターも、実用に向けて着実な歩みを見せております。人工知能の進化も、より人に近づき、人の能力を超えてくる可能性も秘めています。

そう、テクノロジーの進化は、明るい未来ばかりではありません。それをコントロールする人間の精神の進化こそが大切な時代となってくるでしょう。

 

 

物や財を求める時代は終焉を迎えてきているはずです。人類史上の中で物質文化は必要十分なところまで到達したとも考えられます。
近年の日本における自然災害の脅威、近隣諸国との関係、日常に潜む事件の数々を見る限り、お金や物があればイコール幸せではないと感じてきている人も多いのではないでしょうか?

テクノロジーの発展は、人の精神の進化や幸福感と必ずしもイコールではありませんでした。むしろ今後の技術革新の中、我々の心の進化が進まない限り、破滅という最悪の未来に繋がっていく可能性すら感じます。

物質社会から精神社会へ。

私たちに今必要な事は、今できる事は、まずはこれから大きく変わっていく未来を予想できる知識を高め、そして正しい情報を見極める洞察力を磨く事。
時代は動きます。今までと同じ常識では通用しない未来は必ず訪れます。
新しい時代を生き抜く道を見つけ、一歩でも動き出す事が、今の私たちに必要なのではないでしょうか?